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会員のインプット・アウトプットの場を活性化させたい

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北海道都市地域学会

会長

​岸 邦宏

​(北海道大学教授)

 2024〜2025年度の2年間、会長を務めさせていただくこととなりました。学会の活性化のために、これまで以上に力を注ぎたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 本学会の特徴としてよく言われることが、「学際的」であることです。学問や研究が、複数の異なる分野にまたがっていることを学際的と言いますが、「都市・地域」という幅広い対象に、理系・文系問わず様々な角度のアプローチで研究に取り組む方々、研究職だけでなく、行政、民間企業、私的活動の立場から都市・地域に関わる方々などが一堂に会することができる学会は、北海道では他にはないのではと思います。

 しかし、せっかくの学会ではありますが、都市学研究の投稿論文も少なくなり、学会行事の参加者もいつも同じ顔ぶれであったり、近年はもう少し活発にできないかという問題意識をずっと持っていました。

 

 学会は、インプットとアウトプットの場であります。色々な情報を入手(インプット)し、それを知識化して、自身の研究成果を発信(アウトプット)する。あるいは学会のメンバーがそろってあるテーマについて課題を整理し、議論し、その成果を社会に提言する。このような場に会員の多くの皆さんが参加できる機会を増やせるような学会活動をしていきたいと考えております。

 

 本学会は日本学術会議協力学術研究団体として認定されており、その要件の一つが年に1回以上査読付き論文集を発行するというものです。本学会の「都市学研究」は日本学術会議に認められた論文集であり、査読付き論文として研究業績に含めることができます。論文委員会では、より投稿の機会を増やすために、9月から12月まで先行査読期間を設けております。研究成果を査読付き論文として発表したい場合、都市学研究もその候補の一つに考えていただければと思います。これは皆さんにとってアウトプットの場になります。

 

 また、今年度より企画委員会の体制を強化しました。北海道市長会の決定により、今年で北海道都市問題会議が最終回となります。まずは北広島市で開催される都市問題会議を盛会にするために企画委員会で準備いただいておりますが、来年度以降も新たなイベントとして北海道内の自治体と議論できる場を作っていこうということで、企画委員会で検討を進めていきます。また、これまで2回開催された研究会についても、今後定期的に開催するようにしていきます。これらは皆さんにとって主にインプットの場、話題提供をされる方にとってはアウトプットの場になると考えておりますが、企画委員会でワーキンググループを2つ作り、重点的に取り組んでいただきたいと考えております。

 

 編集広報委員会では、「北海道都市」を発行しております。今年でWeb版は3年目となりますが、学会員の皆さんのエッセイや事例紹介は、お互いの情報交換の場となり、インプット、アウトプットの場にもなります。学術論文とまでは行かなくとも、会員の皆様の考えや事例は、他の会員の皆さんのヒントにもなります。多くの皆さんの投稿を期待しております。

 

 北海道都市地域学会のこれまで取り組んできたことを基本として、学会活動を活性化していきたいと考えております。皆さんの積極的な参加をお願い申し上げます。

​2024年6月

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